こちらは薬力社の「薬力の滝」です。
こちらは「薬力」と名前が付いていますが、意味合いとしては「薬に頼らず健康に生活できますように」との願いが込められています(無病息災)。 現在ではそのお名前から薬学関係者の参拝も少なくはないようです。
この薬力の滝は稲荷山で最も山奥の行場です。 稲荷山は湧水が豊富で、多くの「お山めぐり」の社で使われている御手洗水(清めの水)も湧水が使われています。
これらの湧水は稲荷山の北から麓に下り、前出の「五社滝(ごしゃのたき)」となってから、さらに東山を北に流れ、最後には紅葉で有名な東福寺境内を流れる(通天橋・臥雲橋の下を流れる)川となって、鴨川へ注ぎます。
(※ この川の名前について「三ノ橋川」と紹介されることがありますが、「三ノ橋」は琵琶湖疎水にかかる橋の一つで、後に河川法で「三ノ橋近くに流れる川」として命名されたものだと思います。 したがって、ココでは敢えて河川名を記載していません。)